ちびらぼ

ライターのたまご・日野やや子の自由研究なまいにち。

あなどれない接客用語。

なんだか体調わるいなー、
今日は2時間も立ってられないかもなー。
なんて思いながら、へろへろとバイト先に行っても、
なんとかなっちゃった、
むしろ元気になっちゃった。

そんなことがよくあります。
ありませんか? そんなこと。

わたしは15歳の頃から飲食のアルバイトをしていて、
それ以前も、実家の雑貨屋で働く両親を見てきたので、
接客のしごとは慣れているというか、
体にすり込まれているというか、
お客さまを目の前にすると外ヅラスイッチが入るので、
自然とテンションが上がることによって元気になるのかなー、
って思ってたんですよ。

それもあると思うけれど、
最近、接客用語のひとつである
「ありがとうございます」
に、非常にちからがあったんだ、と気づかされました。

わたしは、ついついストレスが口からダダ漏れるほうで、
もうやだー、しんどいー、かえりたいー、暑い寒い痛いー、
そんなことばっか、言えれば言うし、言えなければ溜めこむし…
って感じだったんです。
そして、いつでも体がどこか痛かった。
痛いから整体に行って、先生にぐいぐい押されて、
痛いー痛いですーって。

わたし、子供の頃から肩こり持ちだったし、
20代前半のまだまだ若い頃からマッサージに通ったりしていて、
整体にかかるお金は必要経費と思い込んでたんですが、
そんなお金だせないわー、って状況になって、
行くのをやめました。

そのかわりに、病まないように予防しよう!と思って、
ラジオ体操をはじめました(笑)。
昨年ちょっとブームになりましたけど、これ本当にあなどれない。
まじめにやると、気持ちいいです。

それから、5年くらい前に通っていたカイロの先生にもらった
「ザ・シークレット」のDVDを引っぱり出してきて観ました。
引き寄せの法則で有名なあれです。
給与明細をほしい金額に書き換えてにやにやしてます。
あやしいけど、元気になります(笑)

そこで思い出したのが、
そのカイロの先生に見せてもらった、とある写真集。
水に、モーツァルトの曲を聴かせるときれいな結晶ができて、
ヘヴィメタを聴かせるとグチャグチャになってしまう
という話を聞いたことを思い出して、
調べたら、江本勝さんの「水からの伝言」だとわかったので、
年末に読んでみました。

記憶にあった写真の不思議さもさることながら、
2つのビンに入れたごはんに
「ありがとう」「ばかやろう」
と、それぞれ声をかけた実験の写真がすごい。
「ありがとう」のほうは発酵しておいしそうな黄色に、
「ばかやろう」のほうは真っ黒に腐っちゃってるんです。
結晶の写真も、きれいなもの・きたないものにわかれました。

人間の体の6割は水なので、ああ、聞いている言葉って大きく影響するんだわー、と思いました。
そして、自分の言葉はどこへ行ってもついてまわるもの。
ちくしょー、わたしのばかー、もうだめー、なんて言ってたら、
自分の体によくないってことですよね。
体が痛いのも、おなか壊すのも、うなずけます。

それで「ありがとう」ってすごいなー、と思い至りました。
日頃、接客用語としてなにげなく連発していた「ありがとう」。
これ、健康法だったかもしれない。

でも、事務しごとでデスクにかじりついていると、
なかなか発しないんですよね。
誰か一緒に働いていたら、意識して言ってみるとか、
いいんじゃないかと思います。
「ありがとう」って言われて悪い気する人いないし。
鼻唄歌うなら、井上陽水奥田民生の「ありがとう」にしてみるとか?

究極のところ、サービス業で働くのがいいんですかねぇ。
毎日、自然と「ありがとう」連発できますもんね。
それでいてお金ももらえちゃう。
「接客バイトで元気になる!」とか出せませんかね(けっこう本気)。